年齢 子供の矯正、大人の矯正
年齢 - 子供の矯正、大人の矯正 -
現在では考えられないことですが、1985年頃にキッシンジャー元米国務長官の奥さんが40代で矯正を始めたと言うことが記事になっていました。同じ頃わ たくしも、大人でも矯正できるのかと聞かれたことがあります。矯正歯科(歯列矯正、歯科矯正)治療において年齢に制約はありません。
しかし年齢によってはできない方法もあります。それは成長期間に骨に対してのアプローチができるかどうか、・・でもそれだけです。しかし成長期間で あれば非抜歯矯正(抜かないでおこなう矯正治療)の割合が多くなるので、相談だけはしておくことを勧めます。時期として①前歯が生えてくる小学低学年②乳 歯が抜けて永久歯の咬みあわせになる小学高学年から中学にかけて、がお勧めです。
例えば白⇒灰色⇒黒と変化するように、子供の矯正(小児矯正)と大人の矯正(成人矯正)として分けることがあるのは成長期間かどうかでおおまかに言っているので、小児科から内科のように年齢で分けているのではありません。
大人の矯正(成人矯正)に対して「顎の関節が完成している成人に咬み合わせが変わる矯正歯科治療をすると、関節の具合が悪くなるから歯列矯正をしてはいけ ない。現にそのような患者を見ている」という先生がいます。咬合理論に基づき咬み合わせを再構成する事には歯列矯正治療も入れ歯を造る事も違いはありませ ん。
違いとしては再構成する際に生きている歯を動かすか、人口の歯を並べるかだけです。この先生は噛み合わせを1から再構成しなければならない成人の入れ 歯は、関節の具合が悪くなるから造ってはいけない、といって入れ歯を造らないのでしょうか?きっと「絶対良い入れ歯になる、安心して私に任せて造りなさ い」というと思います。
矯正歯科治療も補綴治療(歯を治す、入れ歯をする)も顎の具合が悪くなることはあります。歯科治療により顎の関節の具合が悪くなり 顎関節症が発症したとしたら、治療の種類によるのではなく他に原因があるのではないかと考えられると思います。